夏は気温の上昇とともに、身体に熱がこもりやすく、食欲不振や倦怠感、水分代謝の低下といった不調が出やすい季節です。今回は、夏の体調管理に役立つ食材を組み合わせました。
鶏ささみは高たんぱくで消化が良く、疲れやすい季節の気の消耗を補う「補気類」に分類されます。 トマトときゅうりは身体の熱を冷ます「清熱」の性質をもち、特にトマトは潤いも与える食材として夏に重宝されます。
また、大葉や酢は胃の働きを促して飲食を受け入れやすくする「開胃」の役割を果たし、暑さで落ちた食欲のサポートに効果的です。酢には気の巡りをよくする作用もあり、こもった熱や停滞感を軽減します。
さらに春雨は身体にこもった余分な熱をこもらせず、消化の負担も少ない軽食素材として、暑い日でも取り入れやすい食材です。全体として、暑さによる“気”の消耗、水分の滞り、食欲の低下に配慮した構成になっています。
作用(立法):清熱益気 (体にこもった熱を冷まし、気を補う)
開胃利水 (胃の働きを活性化させ飲食を受け入れやすくし、利尿作用によって水分を排出)
<効能>
◎ 体にこもった余分な熱を冷まし、暑さによるほてりや不快感を和らげる。
◎ 食欲不振や胃のもたれの軽減。胃腸の働きを整える。
◎ 体の気と水の巡りを促進し、むくみやだるさを軽減する。
◎ 夏バテによる気力低下を防ぐ。
材料:(3人分)
春雨(乾燥)・・・60g
鶏ささみ・・・3本(150g)
トマト(中玉)・・・2個
きゅうり・・・1本
大葉・・・10枚
調味料A:
白すりごま・・・大さじ1
酢・・・大さじ3
醤油・・・大さじ3
蜂蜜・・・大さじ1
水・・・200~250ml
食薬の効能
| 春雨 | 清熱解毒(体の熱を冷まし、炎症を鎮め余分なものを排出)・消暑(夏の暑さによる不調を緩和)・利水(余分な水分を尿として排出する)。寒・甘。 |
| 鶏肉 | 温中補脾(胃腸を温めて消化吸収を助ける)・益気養血(気力を補い、血を養う)・補腎益精(腎の働きを補い、精力や生命力を高める)。温・甘。 |
| トマト | 清熱解毒(体の熱を冷まし、炎症を鎮め不要なものを取り去る)・生津止渇(体液を生じさせ、渇きや乾燥を和らげる)・健胃消食(胃の働きを助けて、消化を促進)・涼血平肝(血の熱を冷まし、肝の過剰な高ぶりを鎮める)。微寒・甘・酸。 |
| きゅうり | 清熱解毒(体の熱を冷まし、炎症を鎮め不要なものを取り去る)・止渇(渇きを癒す)・利水消腫(余分な水分を尿として排出し、むくみや腫れを改善)。涼・甘。 |
| 大葉 | 風邪の初期症状(寒気・鼻水など)に効能・気の巡りをよくし、胃腸の不調や食欲不振、吐き気を改善・解毒・魚介類や食物による中毒を防ぐ。 温・辛。 |
作り方
① ボウルに調味料Aを合わせてよく混ぜます。春雨を全体が浸かるように入れ(長い場合はカットして下さい)、ふんわりラップをかけて500Wで4分電子レンジで加熱します。(春雨をレンジ調理することで直接味が入りやすくなります)
② 鍋に水と塩・鶏ささ身を入れ、沸騰直前で火を止めます。フタをして5~8分程置き、余熱で鶏ささ身の中心部まで火を通します。
③ トマトは半月切り、きゅうりは細切り、大葉は千切りにします。鶏ささみは手で細かく裂きます。
④ ボウルに①②③すべての具材を入れ、全体をよく和えます。


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