暑さや紫外線で肌や目が疲れやすい季節に、体の内側からやさしく整えてくれる冷製薬膳スープをご紹介します。
主役は、目の赤みや乾燥に働きかけるクコの実と、潤いを補う絹ごし豆腐。きゅうりの清涼感と大葉の香りが加わることで、余分な熱をすっと鎮めてくれるような一品に仕上がります。
火を使わず、切って混ぜるだけの簡単レシピなので、忙しい日や食欲のない日にもおすすめです。すっきりと軽やかな味わいで、身体を静かにリセットしたいときにも重宝します。
作用(立法):清熱解毒 (余分な熱を冷まし、炎症・毒素を取り除く)
養陰潤燥 (体に潤いを与え、乾燥状態を改善)
<効能>
◎ 余分な熱を冷まし、体のほてりや炎症を鎮める。
◎ 肝の働きを助けて、目の疲れや赤みを緩和する。
◎ 体に潤いを与え、肌や目の乾燥を改善する。
材料:(3人分)
クコの実・・・大さじ2 (約20g)
絹ごし豆腐・・・1丁
きゅうり・・・1本
醤油・・・大さじ1
水・・・300~350ml
大葉・・・3枚
食薬の効能
クコの実(枸杞子) | 肝・腎・肺の陰を補う・目の滋養・疲れ目・足腰の虚弱・老化防止・慢性咳を止める。平・甘。 |
豆腐 | 余分な熱を取り除き、解毒する・津液(体の水分の総称)を生じさせ、乾燥を潤す・消化吸収が良く、気を補い脾胃の機能を改善。寒・甘。<効能>肺熱による咳・喘息・便秘・むくみ・糖尿病(消渇) など。 |
胡瓜 | 清熱解毒(体の熱を冷まし、炎症を鎮め不要なものを取り去る)・止渇(渇きを癒す)・利水消腫(余分な水分を尿として排出し、むくみや腫れを改善)。涼・甘。 |
大葉 | 風邪の初期症状(寒気・鼻水など)に効能・気の巡りをよくし、胃腸の不調や食欲不振、吐き気を改善・解毒・魚介類や食物による中毒を防ぐ。 温・辛。 |
醤油 | 余分な熱を取り除き、イライラをおさめる。涼血解毒。寒・鹹。<効能>発熱・興奮・不安 など。 |
作り方
① クコの実はぬるま湯で5〜10分ほど戻し、やわらかくしておきます。
② きゅうりはみじん切りにします。
③ 絹ごし豆腐は軽く水を切り、スプーンなどでざっくりと崩します。
④ ボウルに水と醤油を合わせてスープを作ります。
⑤ ④に豆腐・きゅうり・戻したクコの実を加え、全体をやさしく混ぜます。
⑥ 食べる直前まで冷蔵庫でしっかり冷やします。
⑦ 器に盛り付けて、大葉を洗い、中央に1枚ふわりとのせます。
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