はと麦・オクラ・長芋のねばねば冷製スープ

梅雨レシピ

 梅雨が明け夏本番!という季節になってきましたが、身体の中はまだ梅雨時期のじめじめとした「湿」が残っているということが多いもの。空が晴れても、体の重だるさや食欲の低下が抜けないというような感覚に心当たりがある方も多いのではないでしょうか。

 薬膳では「湿」は胃腸、とくに「脾」に負担をかけるとされ、下痢・胃もたれ・むくみ・だるさといった不調を引き起こしやすくなります。このタイミングでしっかりと湿を抜き、脾胃の働きを整えておくことが、夏本番を元気に乗り切る鍵です。

 余分な湿を取り除くはと麦、胃腸を守るぬめり野菜のオクラと長芋、そして香りで巡りを助ける生姜を合わせて、消化機能をやさしく底上げします。

 ベースのだし汁は、干し椎茸の戻し汁を使うことで、気を補いながら消化吸収力も高まり、薬膳的な働きがさらに引き出されます。

 身体に残った湿を排出して、夏本番に向けたからだづくりにこの一品をぜひ食卓に取り入れてみてください。

作用(立法):健脾利湿けんぴりしつ和胃消食わいしょうしょく (胃腸の働きを健やかにして余分な湿を取り除き、胃の調子を整えて消化を助ける)

<効能>
◎ 食欲不振・胃もたれ・下痢・むくみ・重だるさの改善に。
◎ 消化吸収力を高める。
◎ 疲れにくい体に導く。

材料:(3人分)
はと麦・・・50g (炊いて約120g)
オクラ・・・6〜7本(約70g)
長芋・・・100~150g(すりおろした状態)
生姜・・・小さじ1(すりおろした状態)
だし汁・・・400ml
醤油・・・大さじ1
塩・・・少々

食薬の効能

はと麦(薏苡仁よくいにん) 体内の余分な湿気を取り除く(むくみや重だるさに効能)・熱を冷まし、体の毒素や不要なものを排出。涼・甘・淡。
オクラ健脾消食けんぴしょうしょく(胃腸の働きを整え、消化を助ける)・潤腸通便じゅんちょうつうべん(腸に潤いを与え、排便を促す)。涼・辛・苦。
長芋(山薬さんやく) 腎の働きを補い、精の漏れを抑える・脾胃(消化器)の調子を整える・津液(体の水分)を生じさせ、肺を潤す。平・甘。
生姜しょうが風寒タイプの風邪(寒気・ゾクゾクする・無汗など)を、発汗させて追い出す・胃を温めて、吐き気、嘔吐を抑える・肺を温め、寒さが原因の咳や痰を改善・魚介や山菜などの解毒。温・辛。

作り方

①<はと麦の下ごしらえ>
1.はと麦を軽く洗ってザルにあげ、たっぷりの水に入れ常温で一晩(6~8時間)浸しておきます。
2.浸水しておいたはと麦をザルにあげ、水気を切り、鍋にたっぷりのお湯を沸騰させて、はと麦を入れて中火に落とし、25~30分程茹でます。※他の料理にも使えるのでまとめて茹でておくと便利(冷凍保存可)
3.茹でた後、冷水で軽く洗ってぬめりを落とします。

② オクラは塩をまぶして板ずりした後、1~2分茹でて小口切りにします。長芋は軽く皮をむいて(毛が気にならない程度で良い)すりおろします。生姜もすりおろします。

③ だし汁に①②を加え、醤油・塩で味を調えます。

だし汁※干し椎茸の戻し汁を活用すると、より旨味・薬膳効果が高まります。戻し汁(400ml)は電子レンジ500wで約4分〜5分30秒加熱してから使用するとより安全です(冷蔵庫で正しく戻してあれば加熱せずに使うことも可能です)。市販のだしや鶏だしなど、お好みのだしでも美味しく仕上がります。

<干し椎茸の戻し方>
1. 干し椎茸を流水で洗い、表面のホコリや汚れを落とします。
2. ボウルに水を400~600ml程入れ(椎茸1枚あたり100~150mlが目安です)、干し椎茸を浸します。椎茸の大きさによって水の量を調整してください。
3. ラップをして冷蔵庫に入れ、6〜12時間ほどかけて戻します。
4. 戻した後は、椎茸を軽く絞って使います。※戻し汁は旨みたっぷりなので、いろいろな料理に活用できます。

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