黒豆と鶏の温補腎スープ

冬レシピ

 1月は冬も深まり、1年の中で最も寒さが厳しい季節です。
 「冬」の薬膳では、寒さが体のエネルギー(陽気)を消耗させやすいことから、生命力や体力の根幹である「腎」を補い、体の力を内側に蓄えることを大切にします。

 今回は、その腎を温めることをテーマにしたスープです。
腎は体を内側から温める力(腎陽)の源であり、ここがしっかり働くと全身の血流や気の巡りが整います。巡りが良くなることで、臓腑や組織にエネルギーが行き渡り、

  • 下半身の冷えやだるさの改善
  • 精神や記憶力の安定
  • 寒さによる免疫低下や疲労への抵抗力アップ

といった冬に起こりやすい不調を防ぐことができます。

 また、腎は生命力(精)を蓄える臓でもあり、生殖機能とも深く関わっています。腎が温まり働きが整うことで、生殖器の活力も高まりやすく、妊活をされている方にもおすすめの養生食です。

作用(立法):温補腎おんぽじん (温め、腎を補う)

<効能>
◎ 腎を温めてエネルギーを補い、冬の冷えやだるさを改善。(温補・活力増進)
◎ 胃腸を整えて消化を助け、食欲回復や疲労回復。(胃腸を整える・疲労回復)
◎ 潤いと血の巡りを補い、乾燥・巡り改善。(血行促進・乾燥改善)
◎ 全身の抵抗力を底上げし、冬を元気に過ごせる体づくりを助ける。(免疫力を高める)

食薬の効能

黒豆袪風利水きょふうりすい(風邪/ふうじゃを取り除き、余分な水分を尿として排出)・活血解毒かっけつげどく(血の巡りを良くし、毒[老廃物]を解消)・滋陰補血じいんほけつ(陰を滋養し、血を補う)。平・甘。
鶏肉温中補脾おんちゅうほひ(胃腸を温めて消化吸収を助ける)・益気養血えっきようけつ(気力を補い、血を養う)・補腎益精ほじんえきせい(腎の働きを補い、精力や生命力を高める)。温・甘。
長芋(山薬さんやく)補脾養胃ほひようい(脾を補い、胃を養う)・生津益肺しょうしんえきはい(津液しんえき[体液]を生じさせ、肺を助ける)・補腎渋精ほじんじっせい(腎を補い、精をとどめる)。平・甘。
養胃健脾よういけんぴ(胃を養い、脾を健やかにする)・補腎強筋ほじんきょうきん(腎を補い、筋[筋肉・腱]を強くする)・活血止血かっけつしけつ(血を巡らせながら、出血を止める)。温・甘。
クコの実 (枸杞子くこし)滋補肝腎じほかんじん(肝と腎を滋養・補益する)・益精明目えきせいめいもく(精を養い、目を明らかにする)・潤肺止咳じゅんぱいしがい(肺を潤し、咳を止める)。平・甘。
生姜しょうが(中薬名:しょうきょう)発汗解表はっかんげひょう(汗をかかせ、風寒邪気を取り除く)・温胃止嘔うんいしおう(胃を温め、吐き気を止める)・温肺止咳おんぱいしがい(肺を温め、咳を止める)・解魚蝦毒かいぎょかどく(魚やエビの毒[食中毒的な性質]を解く)。温・辛。

材料:(3人分)
黒豆・・・50g
鶏もも肉・・・300g
長芋・・・150g
栗・・・5~10個
クコの実・・・10g
生姜・・・10g~20g
紹興酒・・・小さじ1
塩・・・小さじ1/2〜小さじ1
水・・・1.2ℓ

作り方

① 黒豆50gは前夜から水に浸します。

② 鶏もも肉は一口大に切り、洗って皮をむいた長芋を乱切り、生姜はスライスし、皮のある栗はむいておきます。※今回はむき栗を使用します。

③ 鍋に鶏肉、黒豆、栗、水1.2ℓを入れ、中火で煮ます。

④ 沸騰したら、弱火で25分煮ます。※アクが気になる場合は取り除いて下さい。

⑤ 長芋、クコの実、生姜を加え、さらに10~15分煮ます。

⑥ 塩と紹興酒で味を調えます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました