苦瓜の豚ひき肉の蒸し餡かけ

夏レシピ

 強い日差しや暑さに体力を奪われる夏。食欲が落ちがちなこの季節は、体にやさしい蒸し料理で整えたいものです。そこで今回は、苦瓜と豚ひき肉を使った薬膳蒸しをご紹介します。

 苦瓜は体内の余分な熱を冷まし、のどの渇きを和らげる「清暑止渇せいしょしかつ」の作用を持つ食材。豚肉や干し椎茸、長ねぎを合わせることで、潤いを補いながら消化を助け、夏の内臓疲れを癒してくれます。

 油を使わずに蒸して仕上げるため、体への負担が少なく、食材のもつ自然なうまみがしっかりと味わえます。季節の変わり目や、食欲が落ちがちなときの養生におすすめの一品です。

作用(立法):清暑止渇せいしょしかつ (暑さを清めて、渇きを止める)

<効能>
◎ 熱からくる不調が鎮まる。
◎ 暑さによる内臓のストレスが回復する。
◎ 潤いが補われ、体の渇きを防ぐ。
◎ 体内の毒素の排出を助ける。

材料:(3人分)
苦瓜・・・2本
豚ひき肉・・・300g
干し椎茸・・・4枚
長ねぎ・・・25~30g(長さ10㎝程度)
醤油・・・大さじ1
酒・・・大さじ1
塩・・・小さじ1/2
片栗粉・・・肉だね用:大さじ1 餡用:大さじ1+水大さじ2
干し椎茸の戻し汁・・・250~300ml

食薬の効能

苦瓜 清暑止渇せいしょしかつ(夏の暑さによる体のほてりや喉の渇きをしずめる)・清肝明目(目の疲れや充血を緩和し、肝機能の働きを整える)・解毒(体内の余分な熱や老廃物を排出しやすくする)。寒・苦。
豚肉
滋陰潤燥じじゅんじゅんそう(体の潤いを保ち、乾燥による不調を和らげる)・益気えっき(体力や気力を補い、疲労回復を助ける)。平・甘・鹹。
干し椎茸しいたけ 益胃気えきいき(胃腸の働きを高め、消化吸収を助ける)・托痘瘡たくとうそう(皮膚の回復を促し、発疹・吹き出物などの治りを助ける)・止血(出血を抑える作用がある)。平・甘。
長ねぎ(葱白そうはく) 発汗解表はっかんげひょう(風邪のひき始めに汗をかかせて、外からの邪気を追い出す)・散寒通陽(体を温め、冷えからくる痛みや不調を和らげる)・解毒散結(体のこわばりや腫れ・できものなどを鎮める)。温・辛。

作り方

① <干し椎茸の戻し方>
1. 干し椎茸を流水で洗い、表面のホコリや汚れを落とします。
2. ボウルに水を400~600ml程入れ(椎茸1枚あたり100~150mlが目安です)、干し椎茸を浸します。椎茸の大きさによって水の量を調整してください。
3. ラップをして冷蔵庫に入れ、6〜12時間ほどかけて戻します。
4. 戻した後は、椎茸を軽く絞って使います。※戻し汁は旨みたっぷりなので、いろいろな料理に活用できます。

② 干し椎茸と長ねぎをみじん切りにし、苦瓜を3cm程度の輪切りにします。

③ 苦瓜の中央のワタと種をくり抜きます。塩少々をまぶして5分ほど置いた後、水でさっと洗い、ペーパーで水気を拭きます。※塩をふっておくことで、苦味がやわらぎ、食感が良くなります。

④ ボウルに豚ひき肉、みじん切りにした椎茸・長ねぎ・調味料(醤油・酒・塩・片栗粉)を入れてよく練ります。

⑤ 苦瓜の穴に肉だねをしっかりと詰めます。

⑥ フライパンに干し椎茸の戻し汁を入れ、④を並べます。フタをして、中火で10〜12分ほど蒸し焼きにします。

⑦ フライパンの中の苦瓜の肉詰めを取り出し、お皿に並べます。

⑧ 残りの汁を中火で沸騰させ、水溶き片栗粉を加えてとろみをつけ、醤油(塩でも良)で味を調えます。

⑨ ⑧の餡を、⑦の肉詰めの上からかけます。


コメント

タイトルとURLをコピーしました