とうもろこしと枝豆の炊き込みご飯

梅雨レシピ

5月から7月にかけての梅雨の時期、湿気が多くなると私たちの体は「湿邪しつじゃ」の影響を受けやすくなります。
 なんとなく体が重だるく、食欲が出ない、むくみが気になる、そんな時期におすすめなのが、とうもろこしと枝豆を使った「健脾化湿(けんぴかしつ)」の炊き込みご飯です。胃腸の調子を整え、体にたまった余分な水分をやさしく排出してくれる薬膳ご飯になります。

 旬のとうもろこしは甘みがあり、枝豆はたんぱく質と利水作用が豊富。さらにこのレシピのポイントは、とうもろこしの芯も一緒に炊くことです。芯には実と同様にうま味や栄養が含まれ、ご飯に自然な甘みとコクを与えてくれます。生姜の爽やかな香りが食欲を引き立て、さっぱりとした味わいに仕上がります。

 梅雨や湿気の多い時期、または水分代謝が落ちて下痢や軟便、むくみなどが気になるときにぴったりの一品です。胃腸を健やかに保ち、体が軽く、疲れにくくなる季節の養生ごはんとしてぜひお試しください。

作用(立法):健脾化湿けんぴかしつ (胃腸を整え、湿気を追い払う)

<効能>
◎ 胃腸の働きを整え、食欲が安定する。
◎ 体内の余分な水分を排出し、むくみを軽減する。
◎ 体が軽く感じられ、疲れにくくなる。
◎ 排便の調子が整い、軟便や下痢が改善される。

材料:
米 … 3合
とうもろこし … 1本(またはコーン缶150g)
枝豆 … 約100g(さや付き280g~300g)
生姜 … 20g(千切り)
塩 … 小さじ1
水 … 3合分


食薬の効能

脾胃(消化器)の気を補い、働きを健やかにする・イライラ・焦燥など落ち着かない症状を鎮める。平・甘。
とうもろこし胃腸を健やかにし、余分な水分を体外に排出する・利尿作用によって体の湿を排出する。平・甘。
枝豆脾胃(消化器)の気を補う・体の水分代謝を促し、水分バランスを整える。平・甘。
生姜発汗解表(汗をかかせ、風寒邪気を取り除く)・お腹を温めて胃腸の調子を整える・食欲増進・肺を温める・咳を止める。温・辛。

作り方

① 米を研ぎ、30分ほど浸水させます。

② 生のとうもろこしを半分に切って縦に置いて安定させ、上から包丁で実を削ぎ落とします。削いだ後、芯も取っておきます。枝豆は塩茹でし、さやから取り出します。生姜は薄く切ってから、千切りにします。

③ 鍋か炊飯器に①の研いだ米、水、塩、とうもろこし(芯も一緒に入れる)、生姜を入れて炊きます。

④ 炊き上がったら芯を取り除き、枝豆を加えて混ぜます。

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