冬は「腎」の季節。中医学では、冬はエネルギーを内に蓄える時期とされ、生命力の源である「腎」を養うことが、春からの健やかな巡りに繋がると考えられています。寒さにさらされると腎が消耗しやすく、冷えや疲労感、老化の兆しが出やすくなるため、この季節には“補腎”を意識した食事がとても大切です。
今回、ご紹介する炊き込みご飯は、腎精や血を補う作用があるムール貝をたっぷり使用。だしの旨味を吸ったお米とともに炊き上げることで、滋味深く身体に染み入る味わいに仕上がります。さらに、補血や目の疲れに働きかける枸杞子を加え、彩りと甘みを添えました。
加える酒には、旨味をしっかり引き出せる紹興酒を使用。紹興酒ならではの深みが、全体の味に奥行きを与えてくれます。
寒さが厳しい季節、身体の芯から滋養を届ける一膳を、日々の食卓にぜひ取り入れてみて下さい。
作用: 補腎益精血 (腎を養い、精と血を補う)
<効能>
◎ 腎を養い、精と血を補うことで体力や気力を養う。
◎ 疲労感や冷えの改善。
◎ 足腰のだるさ・衰えの軽減。
◎ 集中力・記憶力の向上。
◎ 更年期や生理不順の緩和。
◎ 美肌・美髪に。
材料:
ムール貝(殻が無いもの)・・・300g
人参・・・100g
鰹節・・・一握り
枸杞子・・・15g
粳米(玄米・もしくは白米)・・・3合 (450g)
紹興酒・・・大さじ1
水・・・500ml
酢・・・少量
食薬の効能
| ムール貝 | 補肝腎(肝と腎を養う)・益精血(精と血を補う)・助腎陽(腎の陽気を助ける)・消癭瘤(しこりやむくみ、リンパの滞りを緩める)。温・鹹。 |
| 人参 | 養血(血を補い養う)・潤燥明目(乾きを潤し、目の働きを良くする)・斂肺止咳(肺を収れんし、咳を止める)・健脾化滞(脾胃を健やかにし、消化不良を改善する)。平・甘・微苦。 |
| 粳米 | 補中益気(中気を補い、気を益す)、健脾和胃(脾を健やかにし、胃を調える)、除煩止渇(煩わしさ〔熱感や落ち着かない感〕を取り、渇きを止める)。平・甘。 |
| 枸杞子(クコの実) | 滋補肝腎(肝と腎を滋養・補益する)・益精明目(精を養い、目を明らかにする〔健康に保つ〕)・潤肺止咳(肺を潤し、咳を止める)。平・甘。 |
| 鰹(鰹節) | 温腎益精(腎を温め精を補う)・利尿健脾(余分な水分を除き、胃腸の働きを整える)。平・甘。 |
作り方
① ~ だし汁 ~ 鍋に500mlの水を入れ、沸騰させてから火を止め、鰹節を入れて2分程置いて(鰹節が沈んできたら)網ボウルなどを使って鰹節を濾し取ります。
② 人参はいちょう切りにしておきます。
③ 粳米を研ぎ、①を加え1~2時間浸しておきます。
④ ムール貝と②を入れ、紹興酒を加え、炊飯します。
⑤ 枸杞子を少量の酢で戻します。(柔らかくします) 炊きあがったご飯に枸杞子入れて混ぜ、盛り付けます。


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