牡蠣と小松菜のとろみ炒め ~2月の薬膳~

冬レシピ

 2月は1月に続いて冷えも深まっており、体の奥にある「腎」が消耗しやすい時期です。
 寒さから身を守ろうとして体は陽気を使いますが、無理に温めすぎると、今度は体の潤いである「腎陰」を消耗しやすくなります。そのため2月は、強く温めるよりも「やさしく温めながら、潤いを守って養う〈温養腎陰〉」の養生がとても大切になります。

 今回の「牡蠣と小松菜のとろみ炒め」は、この「やさしく温めながら、潤いを守って養う」の作用を果たしてくれる、2月にふさわしい薬膳です。

 牡蠣は腎を養い、体の潤いと血を補いながら、のぼせやすい陽気を鎮めてくれる食材。
 小松菜は体を冷やしすぎず、陰を養って乾燥を防ぎ、肺や腸を潤します。
 さらに生姜を少量使うことで、冷えた体を内側からやさしく温め、消化の負担も抑えています。

 とろみをつけることで胃腸への刺激を和らげ、寒さで弱りやすい消化力を助けながら、必要な滋養を無理なく取り入れられるのも、この時期ならではのポイント。
 冷え・乾燥・疲れが重なりやすい2月に、体をいたわりながら腎を養う、冬の終わりにおすすめの薬膳です。

作用(立法):温養腎陰おんようじんよう (緩やかに温めながら、腎陰を消耗をさせないように養う)

<効能>
◎体をゆるやかに温めながら、腎の潤い(陰液)を守って養う。
◎のぼせ・イライラ・めまいなど、上に昇りやすい陽気を落ち着かせる。
◎血と潤いを補い、冬の乾燥や疲労回復に役立つ。

食薬の効能

牡蠣かき 滋陰養血じいんようけつ(陰液を補い、血を養う)・寧心安神ねいしんあんじん(心を落ち着かせ、精神を安定させる)・解毒げどく(体に溜まった毒を解す)・潜陽せんよう(昇りすぎた陽気を鎮める)・軟堅散結なんけんさんけつ(堅くなったしこりを柔らげ、塊を散らす)。平・甘・鹹。
小松菜 養陰潤燥よういんじゅんそう(陰を養い、乾きを潤す)・利肺鎮咳りはいちんがい(肺を助け、咳を鎮める)・潤腸通便じゅんちょうつうべん(腸を潤して、排便を良くする)。温・辛・甘。
生姜しょうが 発汗解表はっかんげひょう(汗をかかせ、風寒邪気を取り除く)・お腹を温めて胃腸の調子を整える・食欲増進・肺を温める・咳を止める。温・辛。

材料:(3人分)
 牡蠣・・・300g
 小松菜・・・4~5株
 生姜・・・1かけ (10~12g)
 胡麻油・・・大さじ1
 酒・・・大さじ1

 調味料A:
  水・・・120g
  醤油・・・大さじ1
  酒・・・大さじ1
  片栗粉・・・大さじ1

下処理用:
  片栗粉……大さじ1
  酒・・・大さじ1

作り方

① ボウルに牡蠣を入れ、酒と片栗粉の順にそれぞれまぶしてから、さっと水で洗い流し、ペーパーで水気を取ります。→ 臭みが消え、ぷりっと仕上がります。

② 小松菜を茎は3㎝程の長さに、葉はざく切りにして洗います。生姜はみじん切りにします。

③ 調味料Aを混ぜておきます。

④ フライパンにごま油を入れ、生姜を加えてから弱火でゆっくり炒め、香りを出します。

⑤ 牡蠣を入れて中火で両面を焼きます(表面の色が少し変わる程度)。※完全に火を通さなくてOK。

⑥ 小松菜の茎を先に入れて軽く炒め、続いて葉を加えてひと混ぜします。最後に酒大さじ1を回しかけます。

⑦ 調味料Aをもう一度混ぜてから回し入れ、弱〜中火で全体をまとめてとろみをつけます。

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