梅雨の時期は、消化器官を司る脾の機能が盛んになりますが、その反面、脾は湿を嫌う性質があり、外の湿気で脾を傷めやすい時期でもあります。
脾は本来温かい環境の中でスムーズに働くのですが、暑さにより体の熱が過剰になってしまっている場合は、湿と熱を同時に取り除く必要があります。
このレシピは、暑湿で身体の熱が過剰になった時に、熱を冷ましながら湿も一緒に解消してくれるレシピとなっています。
今回のレシピは1人前での記載ですので、作る人数分を倍にして作って下さい。
蕎麦 →涼性食薬。主に脾に作用し湿と一緒に滞っている気を流します。
緑豆もやし →寒性食薬。身体の過剰な熱・暑さを取り除きます。
しらす (白魚) →平性食薬。脾に作用し、湿を排出し、むくみにも効果のある食薬として使われています。
茗荷 →温性食薬。発散効果があり食欲を上げます。
調味料の鰹節と昆布は、利水(利尿作用により体内の余分な水分を排出させる)効果があります。
作用:清熱解暑化湿 (熱・暑さ・湿を取り除く)
材料 (1人前):蕎麦・・・100g
緑豆もやし・・・70g
しらす・・・40g
茗荷・・・1~2個
調味料 A:
醤油・・・大さじ1
鰹節(粉末)・・・小さじ1
昆布・・・5~10㎝程 (2g程度)
酒・・・小さじ2
塩・・・少々
水・・・130ml
作り方:
① <調味料を作る> 鍋に水、酒、を入れて火にかけ沸騰させます。火を止め、醤油と鰹節(ミキサーで粉砕したもの)・昆布を入れて粗熱を取ります。一晩冷暗所に置いてから、昆布を取り出します。
② 緑豆もやしを袋の上から揉んで(もやしの長さを短くしてから)、塩を加えて茹でます。茗荷は千切りにします。
③ 鍋に水をたっぷり入れ沸騰させ、その中に蕎麦を入れます。蕎麦同士がくっつかないように気を付けながら、好みの硬さになるまで茹でます。
④ 鍋から蕎麦をザルにあげ、冷水で洗い、ぬめりを取ります。
⑤ 蕎麦を器に移し、上に②としらすをのせます。
コメント