内因とは、怒・喜・思・悲・憂・恐・驚の七つの感情(七情)の活動が原因となって起こる疾病のことをさします。この感情活動が過度になると臓腑や陰陽・気血の働きがバランスを崩し失調してしまいます。
外因が外側からの影響に対し、内因は内側の感情が原因で生まれた疾病をさします。この七つの感情(七情)からおこる疾病を内因の他に七情内傷ともいいます。
七情は体内で生まれた邪気であり、感情の影響は以下の臓腑や気機(気の働き)に影響を及ぼします。
その他、外因にも内因にも区別されない不内外因があります。
七情 | 怒 | 喜 | 思 | 悲 | 憂 | 恐 | 驚 |
五臓 | 肝 | 心 | 脾 | 肺 | 脾・肺 | 腎 | 心・腎 |
気機 (気の働き) | 上がる | 緩む | 結ぶ(固まる) | 消える | 結ぶ(固まる) 消える | 下がる | 乱れる |
※気が結ぶ=気が固まる。気鬱。
憂(憂える)=心配する。物思いに沈む。
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