苦瓜と焼き夏野菜~8月の薬膳~

夏レシピ

 夏は冷たいものばかり食べがち。しかし、冷たい飲食物の摂り過ぎは胃腸の働きを弱め、食欲不振やだるさの原因になることがあります。

 今回ご紹介する「苦瓜と焼き夏野菜」は、夏に旬を迎える苦瓜、茄子、トマトを組み合わせた薬膳メニューです。

 主役の苦瓜は、夏の強い暑さによって体にこもった熱を冷ましながら、喉の渇きやほてりを和らげます。

 茄子やトマトも熱を冷ます作用をもち、体の余分な熱を取りながら潤いを補います。さらにトマトには汗をかきやすい季節の体液不足を補う助けとなります。

 仕上げに使う梅干しは、酸味によって食欲を促す働きがあります。暑さで食欲が落ちやすい時期にも取り入れやすい食材です。

 ゴーヤは片栗粉をまぶして焼くことで香ばしくなり、蒸し焼きにした茄子とトマトのとろりとした食感との相性も抜群です。梅だれの爽やかな酸味が全体をまとめ、暑い季節でも箸が進みます。

 夏のほてり、喉の渇き、食欲不振が気になるときの養生として取り入れてみてはいかがでしょうか。

作用(立法):清熱解毒せいねつげどく (体の熱を冷まし、炎症を鎮め不要なものを取り去る)

<効能>
◎ 体の余分な熱を冷まし、ほてり・のぼせ・だるさを改善。
◎ 暑さによる喉の渇きを癒し、潤いを補う。
◎ 暑さによる胃腸の疲れや食欲不振を改善。


食薬の効能

苦瓜にがうり清暑止渇せいしょしかつ(夏の暑さによる体のほてりや喉の渇きをしずめる)・清肝明目せいかんめいもく(目の疲れや充血を緩和し、肝機能の働きを整える)・解毒げどく(体内の余分な熱や老廃物を排出しやすくする)。寒・苦。
茄子なす清熱(体の余分な熱を冷ます)・活血止血かっけつしけつ(血流を整え、出血を抑える)・消種利尿しょうしゅりにょう(むくみを改善し、余分な水分の排出を促す)・健脾和胃けんぴわい(脾を健やかにし、胃の働きを整える)。涼・甘。
トマト清熱解毒せいねつげどく(体の熱を冷まし、炎症を鎮め不要なものを取り去る)・生津止渇しょうしんしかつ(体液を生じさせ、渇きや乾燥を和らげる)・健胃消食けんいしょうしょく(胃の働きを助けて、消化を促進)・涼血平肝りょうけつへいかん(血の熱を冷まし、肝の過剰な高ぶりを鎮める)。微寒・甘・酸。
梅干し斂肺止咳れんぱいしがい(肺を引き締めて、咳を止める)・渋腸止瀉じゅうちょうししゃ(腸を引き締めて、下痢を止める)・安蛔止痛あんかいしつう(寄生虫による腹痛を鎮める)・生津止渇しょうしんしかつ(体液を生み、喉の渇きを止める)。平・酸・渋。
オリーブ(青果)清熱解毒せいねつげどく(体の熱を冷まし、炎症を鎮め不要なものを取り去る)・利咽りいん(喉の通りを良くする)・消腫化痰しょうしゅけたん(腫れを鎮め、たんとどこおり〕を取り除く)。平・甘・渋・酸。
※本レシピではオリーブオイルとして使用。

材料:(3人分)
苦瓜 ・・・1本(200~250g程)
茄子・・・3本
トマト・・・中2個
片栗粉・・・大さじ1
オリーブオイル・・・大さじ2

調味料A(梅だれ):
梅干し・・・1個
醤油・・・小さじ2
酢・・・小さじ2
はちみつ ・・・小さじ2
水・・・小さじ1

作り方

① <材料を切る>
 1.ゴーヤは縦半分に切り、ワタと種を取り除き、2~3mmの薄切りにし、塩ひとつまみ(分量外)を まぶして5分置きます。
 2.なすはヘタを取り、縦半分に切り、皮目に浅く切り込みを入れます。
 3.トマトはくし形に切ります。

② 苦瓜から出てきた水分を軽く絞ります。片栗粉を全体に薄くまぶします。

③ フライパンにオリーブオイルを熱し、苦瓜を広げます。あまり触らず、中火で両面をこんがり焼いて、カリッとしてきたら取り出します。

④ 同じフライパンに茄子とトマトを並べ、蓋をして蒸し焼きにします(中火で5~7分)。茄子が柔らかくなり、トマトが少し崩れたら木べらで茄子を大きくほぐしながら全体を軽く混ぜます。

⑤ 梅干しの種を取り、調味料Aを合わせて梅だれを作ります。

⑥ 器に焼き茄子とトマトを盛り付け、上に苦瓜をのせます。梅だれをかけます。

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