食材には五つの性質があり、これを五気と言います。五気は「寒」「涼」「温」「熱」「平」があり、食材によって性質が分かれます。
寒性 → 体の熱を取る。排毒。便通を良くする。(作用が強い)
涼性 → 体の熱を取る。排毒。便通を良くする。(作用が弱い)
平性 → 陰陽バランスを調和。
温性 → 体を温める。止痛。気血の循環を良くする。(作用が弱い)
熱性 → 体を温める。止痛。気血の循環を良くする。(作用が強い)
六味はその食材の味の性質を指し、単に食材の味だけではなくその食材が持っている効果も含めたものです。六味には「酸(渋)」「苦」「甘」「辛」「鹹」「淡」があります。
酸(渋)味 | 収斂(引き締める効果)。固渋(引き締め固める効果)。生津(津液を生じさせること)。 |
苦味 | 瀉下(排便・排尿を促進)。燥湿(湿を乾燥させる)。清熱(熱を取り除く)。解毒(毒を取り除く)。 |
甘味 | 補益(体質強化。気血陰陽の不足を補う)。和中(脾胃の働きを整える)。緩急(突発的な痙攣を緩和し、痛みを取り除く)。 |
辛味 | 散寒(寒邪を取り除く)。行気(気を巡らせる)。活血止痛(血流を改善し、痛みを止める)。滋養(陰液を補給し体を養う)。 |
鹹味 | 軟堅(堅くなっている部分を柔らかくする)。散結(塊を解消)。瀉下(排便・排尿を促進)。 |
淡味 | 滲泄(湿気を滲み透らせて排出させる)。健脾(脾の働きを正常にする)。開竅(詰まった孔を通す)。利尿(尿の通じを良くする)。 |
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