はとむぎと大葉・生姜の薬膳蒸し(油不使用)

梅雨レシピ

 今回は、健脾利湿けんぴりしつの作用をもつ食材を組み合わせたレシピです。消化を助けながら余分な水分を取り除いてくれるはとむぎ、滋養強壮やとろみ効果のある長芋、香り高く巡りを助ける大葉、生姜の温性が身体を内側から温めてくれ、シンプルながら、まるで食べる薬のような一品に仕上がっています。

 お肉を使わなくても、長芋のとろみと片栗粉の力でふんわり・もっちりと仕上がる蒸し団子は、小さなお子さんから年配の方まで食べやすく、胃腸にやさしいのが魅力です。味つけはシンプルにして、素材の風味を楽しめるように酢・醤油・砂糖のさっぱりとしたタレでいただきます。

 蒸して仕上げるので、油も使わずヘルシー。体が重だるい時や、湿気が多い季節にぴったりの養生レシピとして、ぜひお試しください。

作用(立法):健脾利湿けんぴりしつ (脾を健やかにし、余分な水分を尿として排出)

<効能>
◎湿気や梅雨時期に感じやすい、体の重だるさやむくみをやわらげる。
◎食後の胃もたれやお腹の張りを軽くし、消化の働きを整える。
◎排便を促し、下痢や軟便の改善。
◎肌の不調につながる、体内の余分な水分や老廃物の排出を助ける。


材料:
はとむぎ・・・120~130g
長芋・・・150g (すりおろした状態)
大葉・・・7〜10枚
片栗粉・・・大さじ4
生姜・・・小さじ2 (すりおろした状態)
塩・・・小さじ1/2

つけダレ:
 酢・・・大さじ1
 醤油・・・大さじ1
 砂糖・・・小さじ1


食薬の効能

はとむぎ(薏苡仁よくいにん) 利尿作用によりむくみやれを解消・胃腸の調子を整え消化を助ける・下痢を止める・肌の炎症を鎮める・シミやイボに効能有り。涼・甘・淡。
長芋(山薬さんやく)腎の働きを補い、精の漏れを抑える・脾胃(消化器)の調子を整える・津液(体の水分)を生じさせ、肺を潤す。平・甘。
大葉風邪の初期症状(寒気・鼻水など)に効能・気の巡りをよくし、胃腸の不調や食欲不振、吐き気を改善・解毒・魚介類や食物による中毒を防ぐ。 温・辛。
生姜 風寒タイプの風邪(寒気・ゾクゾクする・無汗など)を、発汗させて追い出す・胃を温めて、吐き気、嘔吐を抑える・肺を温め、寒さが原因の咳や痰を改善・魚介や山菜などの解毒。温・辛。

作り方

① はと麦を軽く洗ってザルにあげ、たっぷりの水に入れ常温で一晩(6~8時間)浸しておきます。

② 浸水しておいたはと麦をザルにあげ、水気を切り、鍋にたっぷりのお湯を沸騰させて、はと麦を入れて中火に落とし、25~30分程茹でます。※他の料理にも使えるのでまとめて茹でておくと便利(冷凍保存可)。
茹でた後、冷水で軽く洗ってぬめりを落とします。

③ (②の工程の間に)長芋と生姜をすりおろし、大葉を刻みます。

④ ボウルに、②のはと麦・③(長芋・生姜・大葉)・片栗粉・塩をボウルに入れ、粘りが出るまでよく練るように混ぜます。

⑤ フライパンに水を入れます(大皿が浸水しない程度)。耐熱の大皿にクッキングシートを敷き、④を丸めて並べていきます。
※セイロがある場合はセイロを使用して下さい。

⑥ フタをして中火で加熱します。蒸気が上がってきたらそのまま5~7分程蒸します。

⑦ フタを開けてしばらく冷まします。

⑧ 大皿を取り出し、混ぜ合わせたつけダレ(酢・醤油・砂糖)をつけて食べます。

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