今回は、ハトムギのほのかな甘みと、陳皮のさわやかな香りが調和した、やさしい味わいの薬膳ご飯です。
ハトムギは体の余分な水分を取り除き、むくみやだるさに効果があります。陳皮は、気の巡りと胃腸の調子を整えてくれます。どちらも古くから親しまれてきた食薬・中薬で、胃腸が疲れやすい季節の変わり目や湿気の多い時期にとてもよく合います。
お米と一緒に炊くだけで、香り高く、そして食べやすく、体調を整えながら美味しくいただけるので、日々の生活に取り入れやすい一品となっています。
作用(立法):行気利湿 (気を巡らせ、利尿作用によって湿を排出する)
<効能>
◎ 体内の余分な水分を排出。むくみ・重だるさを改善。
◎ 胃腸の働きを整え、消化力を高める。
◎ 気の巡りを良くする。ストレスや胃のつかえ感を緩和。
材料:
米・・・3合
はと麦(薏苡仁) ・・・大さじ4〜5
陳皮(または乾燥させたミカンの皮)・・・小さじ2
水・・・適量(ハトムギの吸水分も若干加味)
塩・・・ひとつまみ(0.5〜1g程度)
※陳皮の代用として乾燥させたミカンの皮を使用する場合、良く洗うか無農薬のものを使用して下さい。
食薬の効能
米 | 脾胃(消化器)の気を補い、働きを健やかにする・イライラや焦燥など落ち着かない症状を鎮める。平・甘。 |
はと麦(薏苡仁) | 体内の余分な湿気を取り除く(むくみや重だるさに効能)・熱を冷まし、体の毒素や不要なものを排出。涼・甘・淡。 |
陳皮 | 気の巡り良くし、体内の湿気を乾燥させる・胃腸の機能を健やかに保ち、心身のバランスを整える・痰を取り除く。温・辛・苦。 |
作り方
① お米を研ぎ、炊飯器か土鍋に入れます。
② ハトムギを流水で洗い、水に30分〜1時間ほど浸しておきます。
③ ①にハトムギと陳皮を加え、やや多めの水を加えて炊飯します。
④ 炊飯後は10分蒸らしてから、混ぜます。
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