春は気温が上昇し、肝の働きが活発になる一方で、脾胃(消化器系)が弱りやすい季節です。胃腸を整え、消化を助けることを意識した薬膳レシピを考えました。春の旬の食材を活かしながら、脾胃を温めて消化を促進するレシピです。
作用(立法):健脾養胃(胃腸を整え、消化を助ける)
<効能>
◎胃腸の負担を軽減し、消化吸収を促進する。
◎食欲不振、胃もたれを改善する。
◎体力を回復し、元気を補う。
材料:(3人分)
春キャベツ・・・3~4枚(200g)
鶏ささみ・・・3本(120~150g)
梅干し・・・2個
白ごま(すりごま)・・・大さじ1
醤油・・・大さじ1
蜂蜜・・・小さじ2
だし汁(鰹節+お湯)・・・大さじ1 ※顆粒ダシでも可。
水(茹でる用)・・・適量
食薬の効能
キャベツ | 脾胃(消化器)の気を補益する→胃腸の働きを助ける・腎を補う。平・甘。 |
鶏肉(ささみ) | 脾胃(消化器)の気・血・精を補う・腎を補う。温・甘。 |
梅干し | 津液を生じさせ渇きを潤す・収斂効果により咳や下痢を止める・痰を取り除く。平・酸。 |
白ごま | 体(肌・呼吸器・大腸など)を潤す・肌の乾燥・便秘の予防や改善・アンチエイジング効果。平・甘。 |
蜂蜜 | 気を補う(疲れ、食欲不振、風邪予防)・肺と腸を潤す(空咳・慢性咳・便秘・貧血を改善)・痛みを止める・解毒。平・甘。 |
作り方
① 春キャベツを食べやすい大きさに切り、鍋にお湯を沸騰させ、キャベツを入れて10~20秒程サッと茹でて冷水にとり、水気を絞ります。
② ①で使用したお湯を再沸騰させ、筋を取った鶏ささみを入れます。すぐに弱火に落とし(加熱し過ぎると鶏肉がパサつくため注意)、3分ほど茹でます。火を止め、蓋をして5分蒸らします(待つことで余熱で中まで火が通る)。粗熱が取れたら、手で細かく裂きます。
③ 袋にダシ汁・醤油・白ごま・種を取った梅干しを入れて梅を潰すように混ぜ、タレを作ります。
④ ③に鶏ささみ、キャベツを加え、袋の上からよく揉み混ぜます。
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