ウド(独活)と昆布の味噌汁

春レシピ

 今回は花粉症シーズンに良いレシピをご紹介します。日本人の花粉症は春先の寒い時期と重なり、寒さによって免疫が低下したところに風寒邪気が侵入して起こることが多いように思われます。そして、体に余分な水分や脂肪が溜まっている痰湿体質も影響します。痰湿体質は、代謝や免疫機能が低下しやすく、アレルギー症状(花粉症)を悪化させてしまいます。

 今回のレシピは、体から余分な水分・脂肪を排出し、体の巡りを改善する一品です。併せて、体を温めるメニューと召し上がると効果的です。

材料
ウド(独活)・・・50~60g
昆布・・・5g (薄い部分)
味噌・・・大さじ2
一味(唐辛子)・・・少々
水・・・500ml

作用(立法):化痰袪湿けたんきょしつ (痰と湿を取り除く)

<効能>
◎鼻や喉の通りがよくなり、呼吸がしやすくなる。
◎むくみ解消。
◎体や頭が軽くなる。
◎便通が良くなり、肌の調子が整う


食薬の効能   

ウド(独活)風湿※(関節や筋肉の滞り)を取り除き、経絡の通りを良くします。むくみや足腰のだるさや痛みを改善します。微温・辛・苦。
※風=体に悪さをする風。 湿=体の中にたまった余分な湿気。
昆布余分な熱を冷まし、痰(体に不必要な粘りのある水分。脂肪も含む)を取り除きます。痰による腫れや固まりを柔らかくして取り除きます。むくみを改善・体の老廃物の排出・脂肪や血圧の値を下げる など効能があります。寒・鹹。
 ※余分な熱があると、痰ができやすくなります。→①体に熱がこもると、体液の乾燥が起こり粘度が増して痰になる。②痰が多くなると、体の巡りが悪くなり、熱がこもりやすくなる。
味噌脾胃(消化器)を温め、消化吸収力を改善する。体の余分な水分を排出し、解毒する。気逆(上から下に流れる気が逆に働くこと)の改善。効能:虚弱体質・お腹の冷え・胃弱の改善・むくみ・イライラ・発熱・吐き気・激しい咳・のぼせ など。温・鹹。
一味(唐辛子)お腹を温めて冷えを取ります。血行を良くします。消化を促して、食欲を増進します。熱・辛。

作り方

① ウドは皮を剥き、斜めに切って酢水に漬けておく(変色防止)。昆布はなるべく薄い所を使い、一口大に切っておく。(水を吸うと膨らむ分、少し小さめにカット)

② 水と昆布を鍋に入れ、30分程浸けておく。(昆布の旨味を引き出す)

③ ②の鍋を弱火で10分ほど火にかけ、じっくりと温めます。(理想の温度は60℃~70℃)

④ 中火にして、ウドを入れる。(1~2分程度)※ウドの食感と香りを活かす為、加熱時間を短くします。

⑤ 味噌を溶き入れて火を止める。一味(唐辛子)をふる。


<広告>

AMOMA

GOKURICH

<Link>

ZYM ORGANIC 持続可能な社会と、豊かでオーガニックな暮らしを提案するウェブメディア

コメント

タイトルとURLをコピーしました