キャベツ×セロリの薬膳炒め

春レシピ

 春は「肝」が活発になりますが、肝気が過剰になりすぎると脾(消化機能)を傷つけてしまう為、バランスを取るのが大事な季節といえます。

 春の薬膳のポイントは、青菜・苦味のある食材(菜の花・セロリ・春菊など)で肝気を調整し、甘味のある食材(キャベツ・山薬・鶏肉など)で脾を補い、気の巡りを良くする香りのある食材(生姜・セロリ・クコの実など)を取り入れることです。

 肝と脾のバランスを整えること(調和肝脾)を意識した春の薬膳を作ると、春特有の不調(ストレス・胃腸の不調・疲労感)を和らげることができます。

 今回は、春のストレスで肝気が滞りやすい季節に、セロリの香りが気を巡らせ、胃腸の調子も整えてくれる、春にぴったりなレシピをご紹介します。

作用(立法):調和肝脾ちょうわかんぴ (肝と脾のバランスを整える)

<効能>
◎消化吸収が良くなる。
◎疲れにくく元気が持続する。
◎情緒の安定。
◎美肌・髪にツヤが出る。

材料
キャベツ・・・250g
セロリ・・・1本
人参・・・1本
黒木耳・・・80g
塩・・・少々
酒・・・大さじ1
醤油・・・大さじ1
胡麻油・・・大さじ1

食薬の効能

キャベツ胃の気を補い、働きを助け消化を促進します。甘味・平性で胃・腎・肝に帰経きけい(作用する・助ける臓腑の意味)します。胃の不調・疲れ・膨満感・むくみ・無力感などの症状を改善します。
セロリ高ぶった肝の働きを抑え(平肝へいかん)、余分な熱を取り(清熱)、利尿作用により余分な湿気を取り去ります(袪湿きょしつ)。肝陽上亢(かんようじょうこう肝の陰液不足により肝陽が抑えられなくなり、肝の機能が勢いを増して、上半身を中心に不快症状が現れる状態)を緩和する食薬です。涼・甘・辛。
 効能:肺に熱がこもって出る咳・イライラした気持ちを落ち着かせる・ほてり・のぼせ・赤ら顔・頭痛・めまい・高血圧・黄疸・糖尿病(消渇)・出血を止める など。
にんじん補血(血を補う)類。血の不足による、目の乾燥・違和感・異物感を改善します。消化を助けて、胃腸の働きを良くしてくれる効能があります。
黒木耳くろきくらげ血の余分な熱(血熱)を鎮め浄化し、止血します。出血症状に効能があります。同時に血の滞りを改善する力もあり、血流のバランスを整える調整作用がある食薬といえます。

作り方

① キャベツは食べやすい大きさに切ります。セロリは斜め切りに、人参はいちょう切りにします。黒木耳は水で洗ってから、熱湯をかけるか、30秒程さっと茹で(柔らかくなり食感が良くなります)、真ん中の硬い部分を包丁で取り除いてから、食べやすい大きさに切ります。

② フライパンに胡麻油をひいて、黒木耳・人参を炒めます(中火で1分)。

③ キャベツとセロリを加えて炒め(強火で1~2分)、塩・酒・醤油で味を付ける(酒のアルコールが飛ぶくらいまで火を入れて食材に味を絡ませる)。


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